先日、レストランではない場所で、素敵なフランス料理を頂きました。
料理研究家とでも呼ぶのでしょうか、フランス料理を教える先生のところで、美味しく堪能した次第です。
そこで、あわせたのはもちろん弊社取り扱いワインの数々。
シャンパーニュから始まり、ブルゴーニュ産プイィ・フィッセ 畑違い 2本 そして、赤ワインはボルドー サン・テミリオン シャトー・クーテ 07,06,05と02です。
贅沢なラインナップでした。
堪能と書きましたが、それはお客様のお話。
先生が料理担当、私めがワインサービス担当となり、料理も食べ進めながら、他3名の ワインの進み具合で注いだり、他のワイン開けたり、テイスティングコメント考えたりと、結構 気が抜けません。
かつ、お客様のお話を伺いながらですので、なかなか気分良くワインを味わっているわけにも いかないんです。
しかも、お客様は、皆人生の先輩方ばかり。話題も豊富でいらっしゃる。海外の話が出たと思えば なつかしの映画の話、一転現在の政治の話と、2,30代での酒宴ではありえない話題ばかりでした。
きわめつけは、オペラが趣味?の方による迫力有る歌声の披露まで、中身の濃い、食事会でした。
さて、本題のワインですが、まずは、クーテです。(他は次回以降で紹介したいと思います。)
ご存知、このシャトー、サンテミリオンでの格付けを得ていた名のある所です。サン・テミリオングラン・クリュ! しかも、有機栽培なぞいう言葉が出てくる前から、約400年間オーガニックでいるそうです。
由緒正しい歴史有るシャトーのワインを、飲んでコメントなんておこがましい気がするのですが・・・
うーん、味わいの特徴は、やはり、ヴィンテージごとに異なりましたね。
07 は 華やかでフルーティな香りが強く、味わいはコクがやや優しく感じます 06 は チョコレートやシナモンの香りが取れ、余韻にスパイシーさが残ります。 05 は 非常に豊かな濃厚な香り ブラックチェリー・ココア・リキュール など、味わいも 果実味が濃いのですが、一方渋味成分によって口中の水分が奪われるドライさです。
一方、02は時間を経た分、バランスの面において、秀逸に感じました。香りの中に、ナッツのような熟成香、ブーケの複雑さも感じ取れ、味わいはなめらかで、果実味に旨みが見え隠れ、余韻にきれいな酸味が残る。雑味の少なさにオーガニックとはこういうものかと感じた覚えがあります。
もちろん、どのワインも素晴らしかったです。しかし、やはり、今思えば、02以外は、さらに美味しく飲める時期がまだ先にあるということ。また、02も、もっと美味しくなっていくはず。そんなこと、飲んで食べてるときは思いませんが・・・・開けてしまったら、「美味しく飲む」それに限ります!
ワインをいつ、どんな風に、どんな味わいを求めて飲むかは、永久に尽きない疑問です。
注 垂直試飲とは年毎にさかのぼってワインをテイスティングすることです。