スィニアテュール・ドュ・クロ・サン・ヴァンサン2009年
グランクリュの風格。ワイン専門誌「ワインスペクテーター」90ポイント
容量:750ml (赤ワイン/辛口・フルボディ)
AOCサンテミリオン・グラン・クリュ
メルロー:100%
フランス国会議事堂、上院議員レストラン御用達
スィニアテュールは、フランス国会議事堂、上院議員レストラン、ボルドー市庁舎御用達の逸品。世界的な醸造アドバイスの権威、ミシェル・ローラン氏も愛飲。
サンテミリオンは歴史有る高級赤ワインの産地
その中でも、サンテミリオン・グラン・クリュ(特別級の意)と名がつく分類は、他との差別化を図って高品質なワイン造りに取り組んできた証でもあります。
生産者紹介
クロ・サン・ヴァンサン
オーナー:カリンヌ&リオネル・ラトゥース
カリンヌとリオネル ラトゥースは学生時代の1991年にこの土地に出会いました。ちょうどラトゥース家がクロ・サン・ヴァンサンを買い取った後のことでした。 サンテミリオンのテロワールへの理解を深めた後、二人は恋するこの地へ戻り、 居を構えて品質向上と営業活動の為にこの蔵をラトゥース家から任されたのは2002年です。
小さい畑ですが、剪定から収穫まですべてオーナー自らが行い、ブドウの果汁を最大限搾るための品質にこだわっています。
ソムリエからの一言コメント
外観
縁に紫色を強く残す、赤みを帯びたルビー色。中心の色は赤黒く、向こう側がほとんど見えません。当店には、同じスィニアテュールのヴィンテージ違いで2005年と2007年がありますが、2007年と比べて色合いにほとんど変化はあまりありませんでした。濃縮した濃い果実味である事が予想されます。
香り
カシス、ラズベリー。可愛らしい実をつけたベリー系の果実味から、グラスを回していくとスパイスの香りが支配的になっていきます。スパイスと言っても胡椒のような尖った香りではなく八角や甘草といった漢方薬に近い柔らかい香り、樽香からくる木の香りもとれます。さらに時間を置くと松の葉や杉など針葉樹林の清々しい香り、鉛筆の炭素の香り、チョコミントのような爽快感を伴った甘い香りが出てきます。
味わい
なめらかでしっとりとした口当たりなのに、口に含むとどっしりとした重量感が感じられます。メルローの柔らかい果実味の中に、しっかりとタンニンが溶け込んでいます。 酸味は優しく、全体にふくよかな印象を与えています。鉄や鉛といった鉱物を感じさせるニュアンスが強く、独特のミネラル感が口の中に広がっていきます。この辺りの鉄分の要素が、サンテミリオンの地質からくる特徴といえます。外観から予想した通り、果実味はぎゅっっっと凝縮しています、2005年と比べても遜色がない・・・むしろ勝っているのでは!?と思わせるぐらい、若々しい力強さがあります。
タンニンはまだ荒く、舌先・歯茎でしっかりと感じられます。 一般的にメルローはカベルネ・ソーヴィニョンに比べて果実味が柔らかくタンニンも少ないため、熟成の早い時期から美味しく飲めると言われています。このスィニアテュールもメルロー100%のワインなので、若いヴィンテージではありますが今飲んでも十分に味わいの広がりを感じる事が出来ます。しかし、このしっかりとしたタンニン・・・将来にわたって熟成が期待できるメルローです。
より美味しく味わうには?
味わうには? 召し上がる1時間程度前に開けておくことで、香りが花開き、味わいも徐々に変化していく様を楽しめます。
お薦め料理
料理に合わせるのであればやはり肉類、牛肉や仔羊肉です。鉄を感じさせるミネラルから、すこし血が滴るくらいのレアに焼き上げた肉とは最高の相性です。様々なスパイスをたっぷりとまぶしたロースト・ビーフもいいと思います。