MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
プイィ・フュィッセ・テール・デュ・メニール 2005年
詳しいテイスティング・コメントは動画をどうぞ(再生時間 3分44秒)
今回の白ワインは「熟(じゅく)」にこだわってみます。熟成(じゅくせい)した白ワイン、なかなか、味わうことも少ないですし・・・。
【外観】
濃い目の黄色に茶色やオレンジがかすかにある。熟成が進んでいるのかも。
【香り】
シェリーのようなアーモンドの香り。熟成を示す独特な香りです。
他に、カリンの砂糖漬けや蜜(みつ)の香りがとれます。熟したブドウからできたワイン。
【味わい】
柔らかい口当たり。熟成によって、酸味がこなれているから。
熟れたグレープフルーツの果汁のような味わいアルコールのボリューム感が出す、しっかりとしたボディ。13%と白ワインでは、非常に高いアルコール。
ブルゴーニュ地方の南ならではの、よく熟して糖度がたっぷりと詰まったブドウでないと、このボリューム感は出ないです。
このふくよかなボディが、口にする時に柔らかな心地良さにつながる。温かみある、どこか「幸せ~」な気分にしてくれる。なので、シャルドネ種を使ったワインが人気あるのも頷けます。
この風味をあわせるには、手軽に天ぷらがお薦め。特に、ハスなどの根菜のほのかな苦味。
白身魚のキスなどの、旨みの中にあるかすかな苦味。野菜・魚との相性は抜群です!
そして、合わせてわかるこのワインの熟成の力。たっぷりとした口当たりが、天ぷらの衣の油を自然にうけとめます。
とろけて広がった先に、レモン果汁の様な清涼感が追いかけてくる。こなれていたはずの酸味が料理と合わさって、蘇る。素材と引き合うミネラルの苦味。
そして旨みを受け止めることができる熟成のコクが活きています。 goodです!
それにしても、2005年の白ワインにしては、熟成の進みが速い。500mlの小さいボトルということが影響しているはず。
この造り手の別畑名のプイィ・フュイッセは、ここまで「熟」の風味はなかったです。同じプイィ・フュイッセの2005年でも、こんなに熟成感が違うのは驚きです。
「スッキリタイプ・ふくよか果実味タイプに飽きてきた」なんて人に絶対お薦め!気分を変えてくれる熟成を感じられる白ワイン!
私なら、「こんなのどう?」なんて、したり顔で勧めて反応を楽しみたいです!
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