4月度 頒布会ワイン・レポート 1/3
「シャトー・ペイ・ド・ポン 2014年」
「シャトー・ラモット・ロゼ2016年」
「シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1996年」
MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。
4月の頒布会は、こちらをお届けさせて頂きました。
お届けさせて頂きました。
※
「シャトー・ペイ・ド・ポン 2014年」
「シャトー・ドゥ・ラ・リーニュ 2015年」
「シャトー・ラ・ジョンカード赤ラベル2009年」
は現在、一般販売を行っておりません。
今回頒布会会員様に特別にお届けさせて頂きました。
今週は
極上 赤ワインセットの中から、
シャトー・ペイ・ド・ポン 2014年、
特選 ワインセットの中から
ヴィュ・シャトー・ラモット・ロゼ2016年、
選り抜き ワイン2本セットの中から、
シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル1996年、
のテイスティングレポートをお届けいたします。
シャトー・ペイ・ド・ポン 2014年
AOC メドック/クリュ・ブルジョワ
メルロー:50% カベルネ・ソーヴィニョン:45% カベルネ・フラン:5%
クリュ・ブルジョワに認定されている実力派シャトーが手がけた王道ボルドーワインの味わいを心ゆくまで堪能できる濃厚フルボディ。
酸味と果実のバランスが良く、果実の甘味も生き生きとした豊かな味わいを実感頂けます。
ヴィュ・シャトー・ラモット・ロゼ 2016年
ボルドーAOC
メルロー:40% カベルネ・ソーヴィニョン;30% カベルネフラン:30%
【外観】
赤味を帯びた鮮やかなピンク色。非常にクリアーで透明感があり、色彩が強い。
黒ぶどうから色合いと渋味、そして果実味がしっかりと抽出されていると予想できます。
【香り】最初は果実香がおとなしく、白ワインに近いフローラルな
香りがでています。
柑橘系のニュアンスを含んだ白い花の香り、そこから野菜のような少し青っぽい香り、
熟す前のトマト、青ピーマン、パプリカ、アスパラガス・・・
濃い緑色をした野菜の香りが中核にあります。
時間が経過
するとさくらんぼ、ゆすら梅のようなやや甘酸っぱい香りも出てきました。
【味わい】暑い日にはきりっと冷やして。
爽快な果実味が心地よく、偉大なボルドーの赤ワインを生み出す
メルローやカベルネ・ソーヴィニョンから造られているとは到底思えない爽やかな辛口ロゼワインです。
酸味が全体を引き締め、洗練された飲みやすさがあります。
渋味は控え目でおとなしく、ロワールのロゼ・ダンジュのような「ロゼは甘口」というイメージを引っくり返す非常にシャープな口当たりです。
ロゼ独特の粉っぽさというか、まとわりつくような質感がなく、さらっとした中にしっかりとしたミネラルの存在感があり、絶妙のバランスを整えています。
シャトー・ラモットの特徴はなんと言ってもこのミネラル感!
【料理】
ミネラルの塩味が料理との相性を高め、縁の下の力持ち的な役回りを上手に演じているのです。
ボルドーの白では合わせずらい、海老を使った料理や、中華料理全般、
炒め物など油をしっかり使う料理との相性は特にお薦めです。
口の中にとどめると、わずかに感じるピリピリとしたスパイシーな刺激が感じられます、
この刺激があるから肉料理にも合わせられます、塩味を利かせた肉料理にぴったりです。
ハムとチーズ、刻みキャベツたっぷりのトルティーヤやオープンサンド、
フィンガーフード、揚げ物、ブイヤベース、トマトソースの料理、
四川料理などなど、とにかく使い勝手いい万能なロゼワインです。
シャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベル 1996年
ボルドーAOC
メルロー:50% カベルネ・ソーヴィニョン:50%
1996年。22年目を迎えるヴィンテージです。
1週間程冷蔵庫で立てて置いて頂きたいです。
お飲みになる1時間程前の抜栓をお薦めしています。
こちらのシャトー・ラ・ジョンカード紅白ラベルは、
1991年、1996年、2002年、2008年、2009年
の
5つのヴィンテージを取り扱っております。
【外観】色合いは黒、赤(というより紅)、 そして茶のグラデーションとグラスの縁の色合いの透明感の美しさ。
このワインは赤はもちろん、中心の黒味の部分から 徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。
【香り】ブラック・ベリー、カシス、キャンディー、ブルーベリーのコンポート。
赤い果実、ラズベリーやスグリの香り。
果実の香りに混ざってピーマンやしし唐の香りも。
持続性はやや短いですがしっかりと強く香ります。
グラスを回すと、果実の香りから、スミレの花、スパイスのブラックペッパーの香りへと変化します。
香りからも飲みやすさが感じられます。
【味わい】余韻は短めです。
渋味が口先、歯茎に残っていますがそれとは違うワインの味わい・風味・コクの部分です。
鼻に抜けるワインの香りだったり、喉ごしから戻るような味わいとでも言いましょうか、その部分が短く感じられます。
時間が経つと旨みがでてきます。
イメージ的には、かすかに味わいを感じる程度に薄めた醤油、かすかなかつお節の風味のような感じです。
この旨みが熟成ワインの最大の魅力です。
まるで、フレーバーティのような果実の紅茶を飲んでいる感覚です。
果実味に酸味が溶け込み、渋味でワインとしてのコク・強さが現れている中に旨みがでてきています。
旨みだけでも様々な成分の融合であるのに、この味わいの重なり。熟成ワインだけが出せる風味なのです。
【より美味しく味わうには】このワインは静かに開けてください。
できるなら、グラスをボトルの口につけて注いでください。
こうすることで、澱を攪拌(かくはん)するのを防ぐことができ、雑味が混ざらなくなります。